令和5年度 大雄会第一 病院指標

令和5年度 大雄会第一 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 18 34 30 56 137 376 497 1064 804 178
年齢階級別患者数は、大雄会第一病院を退院した患者さまの年齢を10歳刻みで集計したものです。
当院は特殊診療科が多く、特に眼科の患者様も多いため70歳代以降から急激に増加する構成となっております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 722 3.25 4.46 0.00 74.73
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 258 2.47 2.54 0.00 69.69
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 97 6.74 7.81 0.00 55.36
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 87 6.32 5.67 0.00 71.82
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 47 5.51 5.71 0.00 68.26
当院の眼科は全体の入院患者のうち50.4%です。
眼科の疾患単位では1位が「白内障・水晶体の疾患(60.7%)」2位が「緑内障(8.6%)」3位が「黄斑、後極変性(8.3%)」です。

人間は8割以上の情報を、視覚を通して得ているといわれており、眼の病気などによって視覚からの情報が得られなくなると、日常生活に大きく支障をきたします。眼科では、白内障、緑内障から網膜硝子体疾患など目の疾患全般の診療を行い、手術治療を実施しています。
各医師が専門分野を持ち、安全かつ最先端の眼科医療を実現するよう努力しています。視力障害のある患者さまにも、診療を通して快適な生活ができるよう、最善の方法を提案していきたいと思います。
白内障手術は年間1,604件以上実施しています。一方、若くから発症する緑内障の治療にも力を入れ、年間の症例数は127件(令和5年)です。様々な術式を取り入れ、小切開手術など症例に合った手術を行っています。
角膜疾患には、専門の医師が対応し、角膜移植手術も行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 133 2.41 2.44 0.00 70.69
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 69 5.70 5.22 0.00 62.00
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 57 5.81 6.59 0.00 73.77
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 46 13.04 13.52 2.17 76.17
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 46 17.83 11.49 8.70% 73.65
当院の泌尿器科(透析科を含む)は全体の入院患者のうち31.6 %です。
泌尿器科(透析科を含む)の入院疾患では「悪性新生物」が37.0%、「透析患者」が25.7%を占めています。
疾患単位では1位が「前立腺の悪性腫瘍(17.4%)」2位が「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(15.4%)」3位が「膀胱腫瘍(12.9%)」です。

当院の泌尿器科は泌尿器科疾患の全般に対応していますが、特に腎がん、膀胱がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍の治療に力を入れています。手術療法においては内視鏡手術、腹腔鏡手術や開腹手術など最も適すると思われる治療法を検討します。
また、遠隔転移を伴う進行がんや再発がんに対しても手術療法、放射線治療、化学療法をはじめとした薬物療法をがんの種類や進行度に応じて組み合わせた集学的治療を行っております。
当科には、日本がん治療認定機構のがん治療認定医が3名おり、治療にあたっています。また、泌尿器科専門医を含む5名の医師が常勤し、日本泌尿器科学会専門医教育施設にも認定されています。
合併症を持つ患者さまの手術にも積極的に取り組み、透析センターが併設されていることから、腎機能障害合併例にも対応が可能です。
当院では、1970年に血液透析センターを併設し、以来、1069例を超える腎不全の方へ透析導入を行ってきました。
そのうち糖尿病性腎症を原疾患とするものは全体の43.47%にあたります。最近の傾向は高齢化と糖尿病の増加であって、両者の組み合わせで生じる種々の合併症が高度な医療技術と処置を必要とします。当センターはこうした高齢化・合併症問題について精力的に取り組んできました。
また、1990年頃からは在宅療法の推進を目的に腹膜透析(CAPD)にも力を入れいます。透析導入の約30%に腹膜透析を適用し、現在までに300例以上の導入実績があり、外来維持CAPD患者は約90例です。これは、全国平均の5%弱に対し極めて高い割合です。
尚、2021年12月に最新鋭の手術ロボット「da Vinci (ダビンチ)Xi」を導入しました。ダビンチの導入により、より高精度で患者さまの体への負担が少ない手術が可能となりました。現在は、泌尿器科、呼吸器外科、消化器外科、婦人科において、主に悪性腫瘍を対象に手術を実施しています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 34 23.35 20.60 17.65 84.97
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 32 10.53 13.99 0.00 59.97
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 16 15.88 19.34 18.75 81.62
160650xx99x0xx コンパートメント症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 14 20.07 25.34 28.57 83.00
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 13 22.62 11.49 23.08 79.15
当院の内科(総合診療科、内分泌糖尿病内科、一般内科)は全体の入院患者のうち10.7%です。
内科(総合診療科、内分泌糖尿病内科、一般内科)の入院疾患では「誤嚥性肺炎」が12.8%、「2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)」が10.8%、「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」が5.8%です。

総合診療科では、取り扱い疾患は限定していません。入院が必要な症例に対して内科・外科系など専門領域・分野に関わらず診療しています。
また精密検査が必要な方、診断がつかない疾患などのご相談にも対応しています。診断がつき次第、当法人内の各専門科に相談・紹介をさせていただくか、かかりつけ医へ紹介させていただいています。また複合的な問題を抱えている方を一時的にお預かりすることも行っています。
内分泌・糖尿病内科では、ホルモン産生や機能異常に伴う様々な疾患を扱います。
特に糖尿病は近年患者数が著しく増加しており、日本の糖尿病人口は30年余りで2倍以上に増加し、2017年の厚生労働省の調査では糖尿病の患者数は328万9千人となり過去最高となっています。糖尿病は50歳を超えると増えはじめ、70歳以上では男性の4人に1人(22.3%)、女性の6人に1人(17.0%)が糖尿病とみられています。
大雄会では糖尿病やメタボリックシンドローム、甲状腺の病気の方を中心に、糖尿病患者さまの血糖コントロールのため、食事療法、運動療法、薬物療法を行います。
糖尿病治療においては、近年、新薬「DPP-4阻害薬」と「持続血糖モニター(CGM)」を活用して、患者さまそれぞれの病態やライフスタイルに応じた治療を、医師とともに看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、歯科衛生士、運動療法士がチームで治療に取り組んでいます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 66 2.30 2.82 0.00 70.36
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 27 2.48 3.93 0.00 49.59
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 7.22 - -
080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 9.40 - -
080220xx97xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害 手術あり - - 6.25 - -
当院の形成外科は全体の入院患者のうち6.0%です。(治療方針によっては総合大雄会病院での入院治療もありますのでそちらの実績も併せてご覧ください)
形成外科の入院疾患では1位が「眼瞼下垂(34.7%)」2位が「皮膚の良性新生物(14.0%)」3位が「皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)(7.3%)」です。

2019年4月以降、眼瞼下垂症の手術に力を入れています。また常勤医師3名体制となり、入院が必要な熱傷や顔面骨骨折などの外傷に対してもより充実した医療をご提供できるようになりました。
2020年4月に乳がん切除後の人工物による乳房再建の施設認定を取得しましたので、今後積極的に患者さまを受け入れていきたいと考えています。
外来局所麻酔手術、入院局所麻酔手術、全身麻酔手術を行います。
小児で全身管理が必要な場合は、総合大雄会病院に入院していただき治療を行います。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 13 2.00 2.61 0.00 71.85
070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり - - 33.66 - -
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 なし - - 24.94 - -
050170xx0320xx 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし - - 48.82 - -
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし - - 35.61 - -
当院の血管外科は全体の入院患者のうち1.0%です。
入院疾患では1位が「静脈・リンパ管疾患(36.1%)」、「閉塞性動脈疾患(22.2%)」、「糖尿病足病変(16.7%)」となっています。

血管外科は血管、リンパ管など脈管に関連する診療・外科治療を行います。
関係するさまざまな病気を取り扱う診療科の医師・看護師・技師などがそれぞれ持つ病態・徴候の専門知識を集結して創傷治療を行います。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - 1 8
大腸癌 - - 1 8
乳癌 - 1 8
肺癌 - - - 1 8
肝癌 - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの症例数を集計したものです。
がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。
大雄会第一病院は標榜診療科として5大癌治療の対象となる診療科がございません。そのためご参考となる実績値に欠けることをご了承ください。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 17 33.06 81.00
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
成人(15歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。(市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を言います。)肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国民の死亡原因の上位に位置する疾患です。肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患のひとつと言えます。
社会医療法人大雄会では急性期の市中肺炎治療は総合大雄会病院が主で行っており、大雄会第一病院での本実績値は少数であることをご容赦ください。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞の病型別の患者様について、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。
脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが効果的とされています。
社会医療法人大雄会では急性期の脳梗塞治療は総合大雄会病院が主で行っており、大雄会第一病院での本実績値は表示させていただくものがございません。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 938 0.01 1.91 0.00 73.49
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 等 231 0.36 5.00 0.00 66.03
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 等 45 0.09 2.00 0.00 71.44
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの 等 42 0.21 4.81 0.00 71.50
K2683 緑内障手術 濾過手術 等 34 0.03 6.59 0.00 69.38
眼科の手術は当院の全体の64.7%を占めています。

眼科は尾張西部医療圏で最多の手術実績があります。白内障手術、緑内障手術、網膜硝子体手術、角膜移植、眼瞼下垂、斜視など様々な手術に対応しています。
特に白内障手術は年間1,604件以上実施し東海地区有数の症例数を誇ります。その実績が認められ、他院に先がけて多焦点眼内レンズを導入しました。
一方、若くから発症する緑内障の治療にも力を入れています。年間の症例数は127件です。様々な術式を取り入れ、小切開手術など症例に合った手術を行っています。
網膜硝子体手術では、小切開手術を東海地区でいち早く取り入れ、多数の実績があります。難症例の紹介も多く特に重症の糖尿網膜症、網膜剥離に対して良好な成績を得ています。
角膜疾患には、専門の医師が対応し角膜移植手術をはじめ、様々な角膜疾患に対する診療を行っています。
各医師が専門分野を持ち、安全かつ最先端の眼科医療を実現するよう努力しています。視力障害のある患者さまにも、診療を通して快適な生活ができるよう、最善の方法を提案していきたいと思います。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等 67 1.27 3.73 0.00 61.61
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 60 0.88 4.13 0.00 73.30
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 46 1.57 11.89 10.87 70.91
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 等 30 12.53 23.10 13.33 69.23
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 等 23 5.22 22.48 8.70 69.87
泌尿器科(透析科、腎臓内科を含む)の手術は当院の全体の24.2%を占めています。
前立腺がんは2021年12月手術ロボット(ダビンチ)導入後に総合大雄会病院で実施するようなったため、総合病院の実績も併せてご覧ください。

泌尿器科疾患の全般に対応していますが、特に腎がん、膀胱がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍の手術に力を入れています
腎がん:治療方法はがんの進行の程度や全身状態により検討します。手術療法としては腫瘍のある患側の腎を摘出する腎摘除術を行いますが、近年腎機能を温存する目的で腎部分切除術を行う症例も増えています。それぞれの症例に応じて腹腔鏡手術(後腹膜鏡手術)、開腹手術などの術式を検討して行います。
術後再発症例や遠隔転移を伴う進行性腎癌に対しては主に分子標的薬を用いた薬物療法を行います。
膀胱がん:筋層非浸潤性膀胱がんの多くはTUR-BTにより治癒できます。中には放置すると転移を来したり浸潤がんに進展する危険度の高いハイリスク筋層非浸潤性膀胱がんとされる症例もあり、正確な深達度を評価したり残存する腫瘍の切除を目的にもう一度手術を行う(2nd TUR)こともあります。また膀胱内再発を来す頻度が高い特徴があり術後に抗がん剤やBCGの膀胱内注入療法を行うことがすすめられる症例もあります。
筋層浸潤性膀胱がんに対しては膀胱全摘除術を行います。膀胱を摘出すると尿路を再建する必要があります(尿路変向術)。
回腸導管造設術や尿管皮膚ろう造設術が行われますが当科では術後の生活の質(QOL)を重視した自排尿型新膀胱造設術(代用膀胱造設術)に積極的に取り組んでおります。
前立腺がん:主に手術療法、放射線療法、ホルモン療法に分けられます。転移を認めない限局がんの症例には根治を目的とした手術療法、もしくは放射線療法が適応となります。
手術では、ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術を行っています。放射線療法では放射線治療医と連携し強度変調放射線治療(IMRT)を行っております。当科では、前立腺がんへの放射線治療を行う際に、放射線の直腸への影響を低減する目的で行う「ハイドロゲルスペーサー(SpaceOAR®)の留置を行っています。ホルモン療法は男性ホルモンを妨げる薬により前立腺がんの勢いを抑える治療です。
尚、2021年12月に最新鋭の手術ロボット「da Vinci (ダビンチ)Xi」を導入しました。ダビンチの導入により、より高精度で患者さまの体への負担が少ない手術が可能となりました。現在は泌尿器科、呼吸器外科、消化器外科、婦人科において、主に悪性腫瘍を対象に手術を実施しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 等 55 0.00 1.25 0.00 71.67
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 等 10 0.20 1.30 0.00 78.90
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 等 - - - - -
K2172 眼瞼内反症手術 皮膚切開法 - - - - -
形成外科の手術は当院の全体の8.5%を占めています。

特色としては、2019年4月以降、眼瞼下垂症の手術、熱傷や顔面骨骨折などの外傷に対してもより充実した医療をご提供できるようになりました。
また2020年4月に乳がん切除後の人工物による乳房再建の施設認定を取得しましたので、今後積極的に患者さまを受け入れていきたいと考えています。

形成外科で行っている主な手術は以下の通りです。
1.良性/悪性皮膚腫瘍の切除とその後の再建術
2.外傷全般(挫創・切創、熱傷、顔面骨骨折など)に対する外科的治療
3.眼瞼下垂症に対しての眼瞼挙筋前転術や、眼瞼内反症手術
4.乳がん術後の人工物による乳房再建術
5.小耳症、副耳、でべそ、多合指などの先天疾患に対する形成術
6.外傷後のケロイド、瘢痕硬縮に対する保存的治療、瘢痕拘縮形成術
7.褥瘡などの難治性潰瘍に対する陰圧閉鎖療法や外科的治療
8.腋臭症(わきが)に対する外科的治療
9.陥入爪に対する陥入爪手術
10.あざに対してのレーザー治療
3名の常勤医師で多様な外来、入院手術に対応しています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 12 0.00 1.00 0.00 71.50
K084 四肢切断術(下腿) 等 - - - - -
K0871 断端形成術(骨形成を要するもの) 指(手、足) 等 - - - - -
K0861 断端形成術(軟部形成のみのもの) 指(手、足) - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
血管外科の手術は当院の全体の1.5%を占めています。

血管外科では、関係するさまざまな病気を取り扱う診療科の医師・看護師・技師などがそれぞれ持つ病態・徴候の専門知識を集結して創傷治療を行います。
急性・慢性閉塞性動脈疾患、静脈疾患、先天性血管形成異常、糖尿病性脱疽、透析患者足病変といった血管疾患に起因する創傷の治療が対象の疾患です。
また動脈疾患や静脈疾患、リンパ浮腫、糖尿病足病変(胼胝、鶏眼、皮膚乾燥、亀裂、陥入爪)患者さまのフットケアも行っています。
その他、形成外科や皮膚科など創傷治療にかかわる診療科とも連携して治療を行っています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 11 24.18 39.91 45.45 85.27
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 - - - - -
当院の内科(総合診療科、内分泌糖尿病内科、一般内科)
総合診療科の手術は当院の全体の1.1%を占めています。

総合診療科では、取り扱い疾患は限定していません。入院が必要な症例に対して内科・外科系など専門領域・分野に関わらず診療しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 47 1.47
異なる - -
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示したものです。
当然、発症率が低いほうが良いのですが、免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、コントロールが困難な症例と言えます。 
当院においては、「手術・処置等の合併症」のみではありますが、他医療機関より比較的多い件数と推測されます。この大半は透析患者さまのシャント閉塞等が該当します。当院は透析センター79床を併設し地域の中核施設となっており、他医療機関の透析患者さまの緊急のシャントケアも数多く担っているためこのような実績値となったと考えます。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
134 97 72.39
肺⾎栓塞栓症/深部静脈⾎栓症(静脈⾎栓塞栓症)は突然死を引き起こす可能性のある極めて重篤な疾患で、大きな手術後や長期臥床の際に起こりやすいとされています。この予防⽅法には弾性ストッキングの着⽤や間歇的空気圧迫装置の使⽤、抗凝固薬療法があり、リスクレベルに応じて単独あるいは併⽤が推奨されています。周術期の肺⾎栓塞栓症の予防⾏為の実施は、急性肺⾎栓塞栓症の発⽣率を下げることにつながると考えられており、ガイドラインに沿った診療プロセスが構築されているかの指標となります。
当院では、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した入院患者様には、弾性ストッキングや血栓予防装置(フットポンプ)を着用し血栓症の予防策を実施しています。手術後も医師の指示のもと、血栓予防装置を使用して肺血栓塞栓症を未然に防げるよう取り組んでいます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
322 313 97.20
「血液培養2セット実施率」は他院平均と比較しても高い結果となっています。
こちらの結果は院内感染対策委員会で報告しており、入院と外来合わせて毎月ほぼ90%以上を維持しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
240 192 80.00
「血広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率」は他院平均と比較しても高い結果となっています。
いずれも抗菌薬適正使用支援活動を地道に続けてきた結果であると認識しております。
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