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320列CT

※冠動脈診断320列CTは循環器内科の診察が必要となります。

320列CTにより変わる虚血性疾患の診断アルゴリズム

最新鋭320列CT装置導入により慢性腎不全など一部の例を除き、ほぼすべての患者さまに、より低侵襲で精度の高い冠動脈疾患の診断が可能となりました。これからは冠動脈CTの結果、必要な患者さまのみに心臓カテーテル検査が適応される時代であり、CT画像による冠動脈病変の情報から、PCI準備の下で心臓カテーテル検査を行うことも可能となります。診断と治療を一度に行うことで入院期間を短縮し、患者さまの負担も軽減することができます。

患者さまにやさしい冠動脈CT検査を軸とした、循環器診療の流れ

320列CTについて

当院における最新鋭320列CTによる冠動脈診断

従来のCT装置の検出器幅は3~4cmと、心臓の大きさより小さかったため、心臓をなぞるように患者さまを移動させながら撮影していました(ヘリカルスキャン法)。

当院に導入した最新鋭のCT装置は16cmのワイドエリアな検出器を搭載しているため、患者さまは撮影寝台に寝たまま(寝台固定)で、心臓全体を1心拍で撮影することができます。

この撮影法により、従来の寝台移動によって発生した階段状アークファクトはなくなり画質が大きく向上するだけでなく、撮影時間は約1/20(約7秒→最短0.35秒)、造影剤量は従来の64列CTの約半分程度になります。また、放射線被ばくも1/5程度まで落とすことができ、質の高い検査を提供しながら患者さまの負担を軽減ができる画期的なCT装置といえます。さらには撮影中に不整脈が発生した場合においても、自動的に不整脈を検知してX線照射を止め、次の正常な心拍にて撮影するといった安全機構も搭載しているため、検査精度が格段に向上した装置であり、これもベッドを固定して撮影できるワイドエリアな検出器(320列)を搭載したCTの最大の特徴といえます。

比較

64列CTの特徴

制約のある検査適応

心房細動など不整脈や頻脈傾向のある患者様では診断に耐えうる画像が得られない。

造影剤負荷が多い(造影剤量70~100ml)
放射線被ばくが多い
長い撮影時間

撮影時間が7~15秒程度必要なため、息止めや安静の保ちにくい患者様では検査が困難。

320列CTの特徴

大幅に広がった検査適応

不整脈やある程度の頻脈がある患者さまでも診断に耐えうる画像の提供が可能。

造影剤負荷の低減(造影剤量50ml程度:64列CTの約1/2)
放射線被ばくの大幅な低減(64列CTの約1/5)
短い撮影時間

撮影時間が0.35〜3秒と短時間なため、息止めが困難な患者さまにおいても診断に耐えうる画像の提供が期待できる。

受診予約:地域医療連携室

冠動脈診断320列CTは循環器内科の診察が必要となります。
受診予約は地域医療連携室で承ります。

0586-72-1211 (内線2207) 0586-24-9999

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