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2024年12月04日

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産婦人科・岡崎友里医師の論文が医学雑誌「産婦人科の実際」に掲載されました

産婦人科・岡崎友里医師の論文が医学雑誌「産婦人科の実際」に掲載されました。

【掲載誌】
産婦人科の実際

【掲載タイトル】
機能性過多月経の原因として血液疾患の存在が考えられた2症例

【概要】
過多月経がある女性に対して、その原因として血液疾患が存在するかどうかを詳細に調べられているとは限りません。過多月経の原因精査にて血液疾患の存在が判明ないし疑われた 2 つの症例を経験しましたので報告します。

症例 1:36 歳、未妊。初経より過多月経があった。APTT は正常値、超音波断層法にて子宮、卵巣に器質的異常を認めず、低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤(LEP)内服にて加療継続となっていた。36 歳時に第Ⅷ因子と von Willebrand 因子活性(VWF 活性)ともに低下が判明し、血液内科にて von Willebrand 病(VWD)の診断となった。

症例 2:50 歳、3 妊 2 産。断続的な過多月経があった。48 歳時に左卵巣皮様囊腫を認めたため手術方針となり、術前検査にて APTT 36.0 秒と軽度延長していた。腹腔鏡下左付属器切除術を施行し、術中出血は少量であったが、術後 7 日目に広範囲の皮下血腫を生じた。血液疾患の存在が疑われ、血液内科にて第Ⅷ、Ⅸ因子、VWF 活性のすべての低下を認め、出血傾向の家族歴も判明したため、大学病院への紹介も視野に精査中である。

結語:過多月経がある女性への診療時にはそのライフイベントへの影響も考慮し、血液疾患の検索も念頭におくべきと考えられました。

【掲載情報】
産婦人科の実際 Vol.73 No.9 2024

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