2024年11月01日
お知らせ放射線科医長・渡邊祐衣医師の論文が医学雑誌「Cancers」に掲載されました
放射線科医長・渡邊祐衣医師の論文が医学雑誌「Cancers」に掲載されました。
【掲載誌】
Cancers 2024, 16(19), 3255
【掲載タイトル】
Risk Stratification by Combination of Heart and Lung Dose in Locally Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer after Radiotherapy
(放射線治療を行った局所進行非小細胞肺癌における、心臓線量と肺線量の組み合わせによるリスク層別化)
【概要】
本研究は、放射線治療を受けた切除不能の局所進行非小細胞肺癌の患者120人において、心臓、肺への照射線量の組み合わせが3年間の追跡期間中に生存率に及ぼす影響を検討しました。本研究の結果、心臓線量と肺線量の組み合わせは、生存率の予測においてリスクを詳細に層別化できる重要な予後因子であることが分かりました。
近年はIMRTという高精度放射線治療を用いて、腫瘍への線量を保ちながら肺や心臓への線量を下げることが可能となってきています。本研究の結果に基づき、心臓線量、肺線量およびその組み合わせに配慮することによって生存率の向上が期待できます。