2024年04月03日
お知らせ認知症治療薬「レカネマブ」の投与が行われました
2024年4月2日、総合大雄会病院で尾張西部初となる認知症治療薬「レカネマブ」の投与が行われました。
この日は「アルツハイマー型認知症」と診断された市内在住・70代の男性患者さまが、奥さまに付き添われて紹介外来へご来院されました。投与前に少しお時間をいただき、レカネマブ治療へ期待すること、治療に至った経緯などを伺いました。(お付き添いの奥さまにお答えいただきました)
―新しく承認された認知症の治療薬「レカネマブ」に、どんなことを期待されていますか?
認知症は「治らない」ということはわかってはいますが、今の状態が少しでも進まないこと、症状が進まないことを期待しています。
―今の生活で、どんなことにご苦労されていますか?
やはり「物忘れ」が出てきていますので、本人(旦那さま)も私に話しかけた時、私の反応が自分が思っていることと違うと、(症状が出たことが)本人もわかると思うんです。そういうことを思うと、誰よりも本人(旦那さま)が可哀そうで、これ以上進まないように…と思えてきます。
―今回、尾張西部では初めての治療になりますが、この治療を受けようと決めた経緯を教えてください。
このお薬(レカネマブ)が承認されるのを、すごく待っていました。
主人にこの病名(アルツハイマー型認知症)がついてから、何か薬がないかと調べつくして、このお薬のことを知りました。でもなかなか日本では承認されなくて。昨年12月にやっと国内でも承認されて、かかりつけの先生にもこのお薬のことをしょっちゅう訊いていたものですから、「じゃあ1番にやってあげるね!」と仰って下さいました。待ちに待った、待望の治療でした。
点滴パックを準備する薬剤師。
診察室で点滴を受ける患者さま(70代・男性)。
今後こちらの患者さまは、MRIで定期的に状態をチェックしながら、隔週で1年半レカネマブによる治療(投与)を続ける予定です。患者さまのご快復を心より祈念いたします。
※本記事は患者さまならびにご家族さまの了承のもと、公開させていただきました。