早期胃がんなどは症状がほとんどありません。当院では、高精度な画像観察ができるNBIや80倍まで拡大できる最新の内視鏡を用いて早期発見や適切な治療方針を決めています。
食道がん・胃がん・大腸がんの早期治療として、内視鏡の切除(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)を積極的に行っています。体への負担が少なく、入院期間も短い治療です。
消化器病専門医や指導医、内視鏡学会専門医や指導医、消化管学会専門医・指導医、がん治療認定医ほか、内視鏡技術認定を受けた看護師が常勤しています。
<初診受付制限のご案内>
医学的に緊急性のある方、予約のある方、紹介医からの紹介状をお持ちの方、院内他科から診察依頼のある方のみとさせていただいております。
詳しくはこちらをご覧ください。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いします。
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概要
胃がん、大腸がんをはじめ、日本人に多い消化器疾患などの早期発見、 内視鏡治療に取り組んでいます。
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの消化管や、それに連なる肝臓、胆道、膵臓など広い領域を対象に、消化器病全般の早期診断、内視鏡検査を中心として迅速な診断、治療を行っています。
また、ヘリコバクタ―ピロリ菌の除菌に関しては、日本ヘリコバクター学会の認定医を中心に早期に診断をつけ、積極的に除菌を行っています。
B型・C型等のウイルス性肝炎やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)などの肝障害に対しても、肝臓専門医を中心に積極的に診断・治療を行っています。
また、ヘリコバクタ―ピロリ菌の除菌に関しては、日本ヘリコバクター学会の認定医を中心に早期に診断をつけ、積極的に除菌を行っています。
B型・C型等のウイルス性肝炎やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)などの肝障害に対しても、肝臓専門医を中心に積極的に診断・治療を行っています。
地域で初めての炎症性腸疾患(IBD)センターを設立
炎症性腸疾患には、主に潰瘍性大腸炎やクローン病があり、患者さんの数は年々増加しています。
2019年3月、総合大雄会病院に消化器内科・外科合同の炎症性腸疾患(IBD)センターを設立しました。
・詳しくは、炎症性腸疾患(IBD)センターのページをご覧ください。
2019年3月、総合大雄会病院に消化器内科・外科合同の炎症性腸疾患(IBD)センターを設立しました。
・詳しくは、炎症性腸疾患(IBD)センターのページをご覧ください。
内視鏡の技術力向上に努めています
当科では定期的に研修会を開催し、患者さまに質の高い医療を提供できる様、日々研鑚しています。
◆ESDセミナーの実施
NTT東日本関東病院・消化管内科部長の大圃研先生をはじめとする専門の先生方指導のもと、これまでに20回以上の研修を行いました。
詳細は下記バナーリンクよりご覧ください。
NTT東日本関東病院・消化管内科部長の大圃研先生をはじめとする専門の先生方指導のもと、これまでに20回以上の研修を行いました。
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◆POEM(経口内視鏡的筋層切開術)の研修会を開催しました
2020年7月14日(火)、総合大雄会病院内視鏡センターにて、POEM(経口内視鏡的筋層切開術)の研修会を開催しました。講師に、福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部・副部長兼助教の中村純先生をお招きし、最先端の内視鏡治療についてご教示いただきました。
研修には、大雄会の消化器内科医師4名や、看護師、技師が参加しました。
当センターでは定期的に最先端の医療に関する研修会やセミナーを開催し、今後も患者さまや地域の先生方に質の高い医療を提供できる様、日々研鑚してまいります。
・福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 ホームページ
2020年7月14日(火)、総合大雄会病院内視鏡センターにて、POEM(経口内視鏡的筋層切開術)の研修会を開催しました。講師に、福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部・副部長兼助教の中村純先生をお招きし、最先端の内視鏡治療についてご教示いただきました。
研修には、大雄会の消化器内科医師4名や、看護師、技師が参加しました。
当センターでは定期的に最先端の医療に関する研修会やセミナーを開催し、今後も患者さまや地域の先生方に質の高い医療を提供できる様、日々研鑚してまいります。
・福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 ホームページ
◆大腸ポリペクトミーハンズオン研修会の実施
2019年1月25日(金)、内視鏡センターにて、大腸ポリペクトミーのハンズオントレーニング(実用的体験学習)を行いました。
研修では、牛の大腸にマークを付けた箇所を患部(ポリープ)とみなし、内視鏡を使って患部に到達後、局注針でヒアルロン酸(製品名ムコアップ)を注入して患部を膨張させ、スネアを入れポリープにかけて切除するトレーニングを行いました。
2019年1月25日(金)、内視鏡センターにて、大腸ポリペクトミーのハンズオントレーニング(実用的体験学習)を行いました。
研修では、牛の大腸にマークを付けた箇所を患部(ポリープ)とみなし、内視鏡を使って患部に到達後、局注針でヒアルロン酸(製品名ムコアップ)を注入して患部を膨張させ、スネアを入れポリープにかけて切除するトレーニングを行いました。
大腸EMR(内視鏡的粘膜切除術)のハンズオンの他、ヒアルロン酸(製品名ムコアップ)の局注ハンズオン、コールドポリペクトミー(ポリープの茎にスネアという金属性の輪をかけて切り取る方法)のブースも設け、模範手技を学んだ後、同科の医師や、普段は介助に付く看護師が交代しながら研修を実施しました。
主な対象疾患
- 吐血・下血
- 急性腹症
- 食道がん
- 胃がん
- 大腸がん
- 膵がん
- 肝炎
- 胆管炎
- 急性・慢性膵炎
- 胆道結石
- 炎症性腸疾患
- 消化性潰瘍
※上記は一例です。
診療内容
消化性潰瘍
内視鏡センターにおいて、上部消化管(食道・胃・十二指腸)、下部消化管(大腸)、胆道・膵臓といった臓器の内視鏡に関する検査を行っています。
病気の有無を調べる各種内視鏡検査を行うことができるほか、早期胃がん、早期大腸がん、ポリープ等の切除、胆道結石の治療など、ほとんどの内視鏡治療に対応可能な設備を備えております。
内視鏡検査のご案内はこちら >
病気の有無を調べる各種内視鏡検査を行うことができるほか、早期胃がん、早期大腸がん、ポリープ等の切除、胆道結石の治療など、ほとんどの内視鏡治療に対応可能な設備を備えております。
内視鏡検査のご案内はこちら >
胃がん
日本人は以前から胃がんが多く、男女合わせて年間で約45,000人※の方が胃がんで亡くなられています。がんによる死亡数では男性で2位、女性で3位です。胃がんの主な原因はヘリコバクタ―ピロリ菌と考えられ、塩分の取り過ぎ、たばこ、野菜や果物の摂取不足なども原因として考えられています。
※平成28年人口動態統計月報年計参考
※平成28年人口動態統計月報年計参考
症状
早期がんの場合自覚症状はほとんどありませんが、進行すると心窩部痛(みぞおちの痛み)や貧血、食欲不振や体重減少などの症状がでてきます。胃の壁は食べ物が接触する表面から順に、粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜の5層構造でできています。一番内側にある粘膜からがん細胞は発生し胃がんになります。がんが粘膜・粘膜下層までの場合は早期がん、それより深い場合は進行がんとなります。
診断
早期がんの場合は症状がほとんどないため、胃カメラによる内視鏡検査で病気によるわずかな変化を見つけ、組織検査(生検)によって診断をつけます。近年内視鏡機器の発展は目覚ましく、当科ではNBI(狭帯域光観察)といった特殊光を用いた新しい画像強調観察技術や約80倍まで拡大できる最新の内視鏡を用いて、早期発見や適切な治療方針を決めています。
治療
胃がんの治療には内視鏡あるいは手術による切除治療と抗がん剤による治療があります。当科では日本で開発されたESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)による内視鏡切除を積極的に行っております。内視鏡で病変を観察しながら専用の電気メスでがんの部分のみを切除する治療法です。1週間程度の入院は必要ですが外科手術に比べて入院期間は短く、胃の表面のみを切除しますので、お腹は開けず胃は全て残ります。ただしESDは早期胃がんの中でもリンパ節転移の可能性が極めて低い症状が対象となりますので、切除後の検査結果では追加で外科治療が必要になることもあります。