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軽度認知障害・認知症の治療について

アルツハイマー病による軽度認知障害・認知症の新薬レカネマブ(レケンビ®)治療を希望される患者さまへ

新しい作用機序を持つアルツハイマー病による軽度認知障害または認知症の治療薬であるレカネマブ(販売名:レケンビ®)が保険診療適応となりました。当薬剤は厚生労働省が定めた最適使用推進ガイドライン(外部リンク)を守って使用することとなっており、当院では、この薬を安全・適正に使用できるよう、病院全体で体制を整えています。受診から投与までの期間にレカネマブ投与の適応かどうか、投与禁忌の有無等を検討して投与可否を決定します。

レカネマブ(レケンビ®)治療の流れ

①レカネマブの投与適応について

レカネマブの投与適応は臨床症状に加えて様々な検査結果によって厳格に規定されています。初期のアルツハイマー病であること(進行例やその他の認知症では適応はありません)、MRIで副作用発現リスクが少ないと判定されること、アミロイドPET検査が陽性であることの3条件が必須です。この診断のために専門外来を受診していただきます。(電話予約0586-26-2366)
可能であればかかりつけ医の紹介状をご準備ください。

② アミロイドPET検査について

アミロイドPET検査はレカネマブ投与を前提とした場合にのみ保険適応となります。

③レカネマブ治療について

レカネマブ治療は2週間に一度来院していただき、静脈点滴で投与を行います。投与後の副作用軽減のため投与前に解熱鎮痛剤を内服していただきます。投与にかかる時間はおよそ1時間。投与後30分から1時間程度体調観察のために院内にて待機していただきます。特に初回投与時には重篤なアレルギー反応が現れることがありますので慎重な経過観察が必要です。(遠隔からの受診、リスクの高い患者さんの場合は初回のみ一泊入院で行うことも可能です)
レカネマブの投与は最長18ヶ月です。最初の6ヶ月は当院で行うことが義務付けられていますが、その後は地域の協力施設をご紹介することも可能です。

関連NEWS

・アミロイドPET検査を開始しました(2024年3月)

・認知症治療薬「レカネマブ」の投与が行われました(2024年4月)

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