診療科・部門

FFRctについて

FFRct(エフエフアールシーティー)検査とは

心臓の検査方法の一つであるFFRct検査を導入しました。この検査は、冠動脈が狭くなって心臓に十分な血液を供給できなくなる狭心症の疑いがある方に対して、冠動脈CT検査の画像データをもとにスーパーコンピューターを用いたシミュレーション解析で、冠動脈を流れる血液の流れを測定するものです。これまで血管にカテーテルを入れないとできなかった検査が、冠動脈CT撮影のみで行えるようになりました。
非侵襲的な検査のため、患者さまの体に優しい検査となります。また外来での検査も可能で、医療保険も適応されます。

冠動脈CT検査とは

造影剤という薬剤を使用し、心臓の血管を画像化する検査です。血管が細くなっていないかなどの血管の状態を確認することができます。
当院では最新鋭の320列CTを採用しており、たった1心拍で高画質の心臓画像を撮像することが可能です。
320列CT
320列CT

血流の状態をコンピューター技術で解析

冠動脈CT検査の画像データを元に3Dモデルを作成し、スーパーコンピューターを用いた血流シミュレーションを行います。血流の状態(重症度)が数値と色で表示され、青→黄→の順で血流の状態を示します。
赤い部分は血流が特に悪くなっていること、すなわち治療の適応であることを示します。
FFRct検査結果の例
FFRct検査結果の例

よくあるご質問

FFRct検査のメリット

  • 外来での検査が可能です。
  • 冠動脈CT画像データを用いて解析を行うため、追加撮影は不要です。
  • 非侵襲的な検査(入院や痛みを伴わない検査)であり、患者さまに優しい検査です。
  • 検査の診断精度は多くの研究で検証されています。
  • 医療保険が適応されます。

どのような患者さまに向いてる?

  • 痛みを伴う検査が苦手な方。
  • 家庭の事情などで入院検査ができない方。
  • より分かりやすい検査結果が見たい方。

FFRct検査で注意する点はありますか?

  • 他の検査同様に検査費用がかかります。
  • FFRct解析は、患者さんの同意書への署名が必要となります。

ページ
上部へ