概要
体への負担が少ない腹腔鏡下手術で早期回復を目指します。
消化器外科では、主に食道・胃・大腸・肛門といった消化管および肝臓・胆道・膵臓領域の外科治療を行っています。
がん治療に関しては近年、体への負担が少ない腹腔鏡下手術が、術後の早期回復、早期社会復帰に貢献するのみならず、術後の体力の低下を抑えることでがんの治療成績も改善すると言われてます。
また、がん以外の様々な疾患でも腹腔鏡下手術により早期回復ができるようになっています。
がん治療に関しては近年、体への負担が少ない腹腔鏡下手術が、術後の早期回復、早期社会復帰に貢献するのみならず、術後の体力の低下を抑えることでがんの治療成績も改善すると言われてます。
また、がん以外の様々な疾患でも腹腔鏡下手術により早期回復ができるようになっています。
特色
がん治療への取り組み一腹腔鏡下手術、チーム医療
最近は患者さまの負担の軽減のために、様々な疾患において腹腔鏡手術を積極的に行っています。
さらにがん治療の分野では手術だけにとどまらず、化学療法や放射線療法など集学的治療にも力を入れています。また再発・転移でがんの根治が難しくなった場合には症状を和らげる緩和治療を専門の緩和医療チームと共同で行っています。
当科ではがんと診断され手術が必要な患者さまに対してはできる限り早く手術が行えるようにしています。ほとんどの患者さまで外科初診から手術までが2〜4週間で行えるようにスケジュールを組んでいます。
また全科そろった総合病院である強みを生かして、心臓病や糖尿病、肺疾患などの持病をお持ちの方でも専門科の医師のバックアップのもと安心して手術を受けていただくことができます。
さらにがん治療の分野では手術だけにとどまらず、化学療法や放射線療法など集学的治療にも力を入れています。また再発・転移でがんの根治が難しくなった場合には症状を和らげる緩和治療を専門の緩和医療チームと共同で行っています。
当科ではがんと診断され手術が必要な患者さまに対してはできる限り早く手術が行えるようにしています。ほとんどの患者さまで外科初診から手術までが2〜4週間で行えるようにスケジュールを組んでいます。
また全科そろった総合病院である強みを生かして、心臓病や糖尿病、肺疾患などの持病をお持ちの方でも専門科の医師のバックアップのもと安心して手術を受けていただくことができます。
主な対象疾患
- 食道がん
- 胃がん
- 大腸がん
- 肛門疾患
- 肝胆膵疾患
- 救急疾患
- 食道疾患
- 胃疾患
- 大腸疾患
※上記は一例です。
診療内容
食道がん
食道は心臓や気管など重要な臓器に近接しているため、食道がんは周りの臓器に進展しやすく、手術のみで根治が得られる場合は少ないです。それゆえ患者さま一人一人のがんの部位や進展度などによって、手術・抗がん剤・放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。症例によっては手術を胸腔鏡下腹腔鏡下補助で行う場合もあります。
胃がん
胃がんは早期発見して早期に切除することが重要な病気です。早期胃がんの中で内視鏡(胃カメラ)で切除できるものに関しては消化器内科にて切除を行います。しかし、内視鏡的に切除が困難な病変や、内視鏡切除後に再発リスクの高い症例に対しては外科的切除(手術)が必要です。当科ではこういった症例に対しては積極的に腹腔鏡手術で従来の開腹手術より患者さまに負担の少ない治療を行っています。もちろん進行した胃がんに対しては開腹手術でしっかりとしたリンパ節郭清を行います。
内視鏡センターのご案内(内視鏡の検査・治療についてご案内しています)>
内視鏡センターのご案内(内視鏡の検査・治療についてご案内しています)>
大腸がん
食の欧米化に伴って近年増加しているがんの一つです。胃がんと同様に早期の病変に対しては内視鏡的切除を行いますが、内視鏡切除の範囲を超えたものに対しては手術が必要となります。胃がんと違い、大腸がんは進行したがんに対しても腹腔鏡下で開腹と変わらないリンパ節郭清を伴った手術を安全に行うことができるため、当科では原則的に大腸がんに対しては腹腔鏡手術を行っています。
大腸の中でも下部直腸がんでは、従来永久人工肛門となってしまうようなものに対しても、進行度によっては内括約筋切除術という術式で人工肛門をできるだけ回避できるよう努力しています。
大腸の中でも下部直腸がんでは、従来永久人工肛門となってしまうようなものに対しても、進行度によっては内括約筋切除術という術式で人工肛門をできるだけ回避できるよう努力しています。
肛門疾患
お尻の痛み、脱肛、出血といった症状を持たれる方は多いのですが、病院に受診するのは羞恥心もあってなかなか難しいものです。お尻の病気というと、いぼぢ(痔核)・きれぢ(裂肛)・あなぢ(痔瘻)と言ったものがあります。当科では患者さんの状態と希望を十分に考慮して、炎症を抑える軟膏や下剤による排便のコントロールで保存的に治療することから、手術によって症状の改善を図ることまで幅広く治療を行っています。内痔核に関しては注射剤による硬化療法で切除と同様の成果を上げる治療もあります。
内痔核の治療については、内痔核治療法研究会のウェブサイトもご参照ください
内痔核の治療については、内痔核治療法研究会のウェブサイトもご参照ください
肝胆膵疾患
肝胆膵領域のがんは進行した状態で発見されることが多く、周囲の臓器への進展によって合併切除を必要とすることも稀ではありません。手術による切除以外にはあまり有効な治療法がない病気であり、当科では血管外科など他科とも十分に連携して、できる限りしっかりとがんを取りきれるように手術を行っています。良性疾患では胆石症・胆嚢炎が最も頻度が多い病気ですが、これらの病気は胆嚢を手術的に切除することが唯一かつ根本的な治療です。胆嚢摘出はほぼ全例で腹腔鏡下による手術を行っており、また傷をおへそひとつで行うことのできる単孔式腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
救急疾患
消化器病では突然おなかが痛くなる急性腹症があります。これらの中にはいわゆる「盲腸」という病気で知られる急性虫垂炎や、胃・十二指腸の潰瘍で穴が開いて起こる穿孔性腹膜炎、腸がねじれて壊死を起こす絞扼性腸閉塞などがあり、緊急で手術が必要な場合が多くあります。
当科ではこれらの病気に対しては救命救急センターや麻酔科と連携して速やかに緊急手術が行える体制を整えています。さらに救急疾患に対する手術でも腹腔鏡下の手術を積極的に行っています。
当科ではこれらの病気に対しては救命救急センターや麻酔科と連携して速やかに緊急手術が行える体制を整えています。さらに救急疾患に対する手術でも腹腔鏡下の手術を積極的に行っています。